また人違いじゃ、奥さん(笑)：

大腸早期がんがあった。かなり大きな平坦型、内視鏡では大きな病院へ頼んでも切除が難しそうなので、それについて手術を進める話をした。大抵そういう場合には家族がぞろぞろついて来る。この前の人は、本人と、息子さんと思しき男と後は女の人。

一通り説明すると、息子さんがどうして内視鏡で難しいのかと聞いてくる。説明した。部位的に屈曲が強く、境界が一方だけしかはっきりしない病変だった。しかも癒着の強い腸管で、正面視しようとすると、するっと抜けるという嫌な場所。これを頼まれたら内視鏡医は嫌だろうなと思ったし、深達度も一部は少し深いと考えた。取り残しは許されないから、むしろ手術の方が安全で確実。

ねえ、奥さん、安全な方がいいでしょう、お父さんの…と、言ってしまったがその奥さんのことを、てっきり息子さんの奥さんと思い込んで喋っていたのだが、本人の奥さんだった。そこでどどどと笑いが。

またやっちまったぜ、人違い。奥さんと言われた人は嬉しそうだった。あなた若く見えるよと言い訳したもんね(^^♪。

本日のクレイ、出エジプト12：29-33。

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