目から鱗の語源:

さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅かして殺害しようと息巻き、大祭司のところに行って、ダマスコの諸会堂宛の手紙を求めた。それは、この道(キリストの弟子)の者であれば男でも女でも見つけ出し、縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。

ところが、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然天からの光が彼の周りを照らした。彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。

「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」

彼が、「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。立ち上がって、町に入りなさい。そうすればあなたがしなければならないことが告げられる。」

サウロは地面から立ち上がった。しかし、目を開けていたものの、何も見えなかった。それで、人々は彼の手を引いて、ダマスコに連れて行った。彼は三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしなかった。(中略)

さてダマスコにいた平信徒アナニアに、主が命じて、いやいやながらも、その家に入りサウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」

するとただちに、サウロの目から鱗のようなものが落ちて、目が見えるようになった。そこで、彼は立ち上がって、バプテスマを受け、食事をして元気になった。聖書、新改訳、使徒の働き9:1-19.

ここが、目から鱗の語源だそうです。もちろんサウロとは後の聖パウロのことで、彼のユダヤ教からキリスト教への完成の一場面でした。サウロはヘブル語での名前、パウロはギリシャ語での呼び方。

 

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