護持院が原の敵討ち：

昨日の日曜日は夕食がすき焼きと決めていたので、用意はごく簡単。で、朝っぱらから街道をゆく、深川周辺を読んでいた。森鴎外の、護持院が原の敵討ちの話が出てきた。最初の下りは原文そのまま。名詞がざざっと並ぶ。読者が嫌になろうとかまわず並べたのが鴎外流。確かに後半生の小説など読むと名詞が多くて、読むのに難渋する。で、、司馬先生は護持院が原そのものについて、少し触れていた。

そもそも🐶将軍綱吉とその母親が、阿呆だから隆光たら言う生臭坊主に騙されて、江戸城に近い護持院ちゅう所に広大なる土地と寺院を建てさせたんだそうな。そこが広々とした荒野となり、夜なぞ辻斬りが出るから恐ろしくて通れなかったらしい。話はそれるが諭吉翁は、そのようなところを英語の師匠に少しでも習おうと日参したんだそうな。真夜中、明け方。すごいねえ。で結局その師匠が大したことないやつだとわかって他の方法をとったそうな。えらく成るやつは違うねえ。

ところで敵討ちだが、江戸時代には武士階級は理不尽なことで身内が殺された場合、敵討ちが許されていた。というかむしろわずかな路銀で敵を探し回り、討てればいいがそうじゃなかったら、何の為に生れて来たのか分からない生涯になってしまったらしい。それを思うと今の警察制度、司法制度は歯がゆいところもあるが、まだましなのだろう。

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