院長の独り言2012年6月
2012/6/1 向こうからも:
今年から入った看護師さんは、二階の泌尿器科のまきずみ先生にお会いしたことがない。一昨日、内視鏡室の小窓を開けて網戸にし、検査の準備をしていた時、まきずみ泌尿器科用の駐車場に、アウディが、すすっと入ってきた。
”ほらほら、あれがまきずみ先生だよ、ほら、降りてくる“
と教えた。看護師さんは
”ええっ、どれどれ、なあに、かっこいいじゃん”
だって。マッチはふと
”向こうからも見えてるかも”
と言ったが彼女は
”いや、外は明るいし、こっちは中だから見えてないよきっと“
と言う。けれど、やっぱり気になったからぴょこんと頭を下げた。そしたらまきずみ先生も、格好良く会釈を返してくれた。
”ほら、やっぱ、見えてんじゃん、挨拶しておいてよかったよ”。
2012/6/2 症例検討会:
来週水曜日には代々木で佐竹儀治先生を囲んで大腸症例検討会。今回当院からは、手術依頼すべきかはたまた、経過観察でよいかの選択を迫られている症例があり、明日自宅でスライド作りする。とはいえ、内視鏡写真はそろっているし、プレパラートも用意できている、CT写真も取り込んだ。あとは、文献を再度読みこんで、頭の整理をしておいて、先生方のご意見を拝聴するだけだ。
2012/6/4 小田急電車内の広告:
ふと気がついたら、小田急電車内に迷惑な荷物のお知らせが出ていた。そのトップがリュック。ちょっと混んでいたので、説明までは分からなかった。その2がショルダーバッグがドアに挟まる図、最後がキャリーバッグ。これは、迷惑度と言うよりも、頻度が高い順だと思う。マッチも十年以上前からずっとリュックだから、迷惑のかけどおしだ。網棚にでも乗せろと言うことなのだろうが、忘れてそのまま降りたりした日にはえらいことだ。なるべく他の人に触らないように座席のちょうど真ん中に立つようにはしているが、いちいちリュックを前に持ってくるのも大変だ。簡単に前に持ってこれるリュックを探したこともあったが、無理そうだった。
2012/6/5 見た見た:
昨朝の電車内迷惑行為のトップ、リュックについての広告を昨日帰りにはじっくり見た。やはり混んだ車内でのリュックは、前に抱えるか、網棚をご利用下さいと。網棚は背丈が低いと厳しいんだなこれが。乗せるときはまだいいが、急いで引き摺り下ろす時には座っている人の頭の上に落ちやしないかと心配。やっぱり、くるっと廻して瞬時に前へ抱えられるリュックが欲しい。腰痛の心配が、ふと心の隅をよぎるが。
2012/6/6 ススキの運命:
今朝は雨模様。久しぶりに玉ちゃんバス。昨年7月にすっかり刈り取られてしまった旭ヶ丘東の広い斜面の大きなススキの株は、すべて見事に再生して、青い若葉を茂らせていた。しかし、斜面の隅に立て看板が。○○建設予定地ですと。いよいよススキも年貢の納め時。我々人間だって、所詮はそんなもの。ただ、それを知らされてないと言うだけかもしれない。
2012/6/7 気がかりだったこと:
毎年、この季節になると、玉川学園前駅まで歩く坂の途中でお庭に牡丹に似た優雅な花を咲かせる中~高木を植えてあるお宅がある。花の度に何という木か知りたくて、せめて近所の人でもいれば聞きたいと思うのだが、まさかわざわざ訪問して聞くなどと言うことはできない。ところが今朝は、息を切らして坂を登りきったところで、ふと見るとその家の奥さんと思しき人が竹ぼうきを持って掃除してるではないか。うーーーん、ちょっと迷って10メートルくらい歩いた後で、まてよ、この機会を逃したら知らずに終わるかもしれないと、思い切って引き返して尋ねてみた。どうせ、一電車遅れたところでどうってことはない。
”あのう、いつもきれいなお花を咲かせているこの木は何ですか?”
”花ももですよ”
と教えてくれた。花は大きくてきれいだが実は小さいらしい。お礼を言って、駅へ向かった。
2012/6/8 二股男はもて男?:
昨日から長嶋先生の写真展が新宿で再度開かれているそうだ。一昨日来られた時に
”まあ、先生は二股内視鏡医じゃん”
と言ったら、今やそれはもて男の代名詞らしく、にこにこしていた。看護師さんが左腕の
Cartierの時計を目ざとく見つけ、
”あら、これどうしたの?”
と聞いたら
“ふん、そんなの女性からの貢物に決まってるじゃん”
だって。二股男はもて男と言うよりもほら吹き男の代名詞かもしれない。
2012/6/9 シューカツ:
金曜午後は休診なので、帰りに小田急OXの書店へ寄った。前日ラジオ深夜便で石田衣良の映画好きの話を聴いて、映画と読書に明け暮れた著者に興味を持ったのだ。直木賞受賞作が読みたかったが、探してもなく、シューカツと後は数点購入した。明らかに早稲田大学文学部とわかる女子学生の就職活動を通して、働くと言うことがどういうものかが書かれていた。軽快なタッチで、飽きさせない。しかし、読んだ後、五木寛之の本のような、強く心を動かすものはなかった。やっぱり、敗戦、引き上げと言った地獄を見た世代とは違うのだろうか。
2012/6/11 山アジサイ:
数年前に成瀬の相鉄ローゼンで200円くらいで買った山アジサイのポット苗、玄関前に植えておいた。昨年は紅の花弁(本当はがくらしいが)を見せてくれていた。今年、5月中旬から蕾がたくさんついて咲き始めたが真っ白なのだ。それはそれでいいが、何となくがっかりしていた。しかし、このところの梅雨空とともに本来の紅が差して来て、玄関あたりがとても明るくなった。
2012/6/12 旧友からの電話:
昨夜10時ころだった。夕飯をすませて、お風呂まで少し間があったので、少し寝ようと思ったら、すっかり寝入ってしまったようだった。思いがけない旧友からの電話に、目が覚めた。都内の私立女子高校の先生をされていたが、少し前に定年になったようだ。悠々自適の生活がうかがえたが、残念ながら彼女は声が小さく、受話器に必死に耳をくっつけても、7分目ほどしか聞き取れなかった。こちらの耳の老化のせいかもしれないと思うと、ちょっとショックだ。
2012/6/13 寒い:
昨日は小雨で一日中肌寒かった。今朝は昨日ほどではないらしいが、予報では関東は寒いと。西日本は逆に、暑いらしく、アナウンサーも、やれ熱中症に気をつけろだの、上着を着ましょうだのあれこれ忙しいようだ。町田は朝から寒く、着るものに困ってしまい、結局薄手のウールのジャケットを引っ張り出してきた。昔もそう言う日があって、モミまきのころは寒いんやと母がよく言っていた。最初の大学のころも寒い日があって半袖で颯爽と出かけたが、寒くて困ったことを覚えている。あの頃は若さで乗り切ったが、今はそうはいかな
い。こういう日は、夏物の麻や綿のジャケットでは間に合わず、やはり薄手であってもウールは暖かい。
2012/6/14 瀬谷駅のおまわりさん:
少し前から瀬谷駅の改札を出たところにお巡りさんが立っている。オウムの容疑者と言うのか犯人と呼ぶのか知らないが、それを探しているのだ。顔写真の入ったプラカードを持って立っている。しかし、あんなところに立っていても、つかまるのだろうか。人の流れは多い時は一気だから、ぼんやりしていると見逃してしまうのではないかと思うが、ま、こっちが心配してあげることでもないか。
2012/6/15 坊主失格:
アマゾンに注文していた小池龍之介の著作が4冊、クリニックに届いた。ソフトカバーだが単行本なので重い。全部リュックに詰めて昨日は帰路につく。帰りのバスが座れたので良かったが、眠いのと重いのとで帰宅後夕飯も摂らずに眠ってしまった。ひと眠り後ごはんを食べて、最初に読み始めたのが
”坊主失格”。
面白い。今朝も、電車の中で立ち読み。彼が、結婚生活に破たんするまでを一気に読んだ。
2012/6/16 貧乏入門:
小池龍之介の
“貧乏入門”
を通勤電車の中で読む。断捨離とかにも通じるが、物に振り回されない生活が心の自由を得る上で、大事なことだと。まだ途中だけど、帰りの電車で続きを読もう。
2012/6/18 八重咲きどくだみ:
どくだみと言えば、うちの庭の片隅にも咲いているが、どうも匂いが気になり、見つけると抜いていた。駅まで歩く途中これをとてもきれいに咲かせているお家もあって、元気な葉っぱだとかくも美しいものかと感心してしまう。昨日ケメちゃんから八重咲きどくだみの写真が送られてきた。草月流の華展で、活けられていて、すっかりほれ込んだそうだ。それが知り合いのお家に生えているのを知って、分けていただいたとか。FBには、写真もアップしようと思う。
2012/6/19 平常心のレッスン:
小池龍太郎著、平常心のレッスンを再度読み直してみた。揺れ動く、迷いばかりの生活の中で平常心を保つために、しばらくありのままの自分を見つめてみようと思う。そのため、この欄はお休みをさせていただきます。永らくお読みくださいました皆様、誠にありがとうございました。もちろん診療は平常心で続けて行く所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012/6/23 気分を替えて:
長嶋先生が水曜に来られるときには何かこじゃれたおにぎりパックとお茶を持ってくる。今週それをどこで手に入れるのかを聴いてみた。横浜駅の伊勢丹だかの前に、ちっちゃな出店があって、おにぎりを売ってるそうだ。毎朝セブンイレブンでお昼を買っていたが、そろそろ飽きてきたので、今朝はマッチも大和駅の京樽出店で、お昼を買ってみた。どうも、人のものを羨ましがる癖があるらしい。
2012/6/25 アスパラガスの天ぷら:
昨日の夕飯は、恋人からもらっていたソーセージとビールを楽しむ予定だった。そこに北海道のアスパラガスをいただいた。どっちもそろそろ食べてしまわないと折角の風味が落ちる。アスパラガスはゆでてソーセージに合わせるつもりだったが、娘がフライにせよと言う。パン粉を探したがなかった。
”パン粉のないうちなんてありえなーい”
と。そこで仕方なく天ぷらに。実は油も賞味期限をとっくに過ぎていたがそこは内緒。アスパラガスもフランクフルトもおいしかった。
2012/6/26 地域連携への信頼:
昨夕、横浜旭中央総合病院で地域連携の会があって、院内を見学させてもらったり、各科の先生方の顔見世があった。きっと、病院のトップから事務サイドまで病診連携に徹底しているんだろうと感心した。以前、代々木のクリニックに勤務していたころ、歩いて5分のところに立派な病院があった。そこへ横行結腸がんで、手術依頼、その後泌尿器科の癌も見つかったと言う男性患者がいた。その方が急にHbが低下して、田坂へ受診。しかし、クリニックでは入院も輸血もできない。院長先生が紹介状を書いて午後の外来を依頼した。紹介状を
持って、受付へ行ったところ、はねつけられたのだった。奥さんは江戸っ子でしっかり者だから
”あんた、うちの父ちゃんをここで死ねと言うのんか”
と玄関先でけつをまくったそうだ。そこで初めて事務員が飛んできて医師が診察してくれたそうな。そんな経験から開業に当たっては信頼できる後方病院がどうしても欲しかった。横浜旭中央総合病院はどうじゃこうじゃ言わずに気持ちよく受けてくださる。嬉しいことだ。お忙しい先生方には大変申し訳ない気がするが。
2012/6/27 舟を漕ぐ:
昨日は瀬谷区医師会の勉強会。川口先生の肝いりで丹羽メディカルクリニックの丹羽先生から一過性脳虚血発作についてのご講演があった。マッチにとっては最も苦手とする話題。それだけに一生懸命聴くつもりで出席した。それなのに、やっぱり途中で舟を漕いでしまった。たまたま隣に武岡先生が座っておられたが、先生にはきっとばればれだっただろうと思うと、恥ずかしいので、挨拶もそこそこに帰りの電車に。先生、今度は起こしてちょうだいな。
2012/6/28 今度はお隣が:
うちの生ごみカラス対策は万全になった。アマゾンから2個の大きなバケツを買って、完全に密封できるようになったからだ。ところがお隣は、今度は悲惨な状況になった。大きな黄色のネットをかぶせて、隅に大きめの石を置いてカラスにほじくられないようにした形跡は見られるが、中身が、ぶちまけられていた。もともと、バケツでは回収しないと言う町田市の方針だったのだから、市はちょっと考慮すべきではないのだろうか。新庁舎など作って呑気にしている場合ではない。
2012/6/29 痛みを酒で:
昨日の午後、大腸検査が終わって看護師さんたちが細かな器具まで全て洗浄消毒した後、腹痛で腹を抱えてきたおっさんがいた。話からは、膵炎か潰瘍。看護師さんには悪いと思ったが、至急で胃内視鏡検査実施。やっぱり、大きな潰瘍があった。患者さんは、痛みをこらえながら、何回も吐きながら仕事していたらしい。痛みを紛らすために、明け方も酒を飲んだそうな。TVドラマにでも出てきそうな人が今も居るのだ。気持ちよく検査させてくれた看護師さん、お疲れ様。
2012/6/30 桔梗とハンカチの木:
玄関先にちょこっと植えておいた桔梗が先週から風船みたいになっていると思っていたら、昨日は風船がぽっかり割れて、美しい濃紫に。昨年よりも花の数が増えたような気がする。ハンカチの木も花屋さんの店先で一昨年買った鉢植えだが、これも花をつけた。こちらはその名の通り、真っ白。その対照が何とも言えない。手入れのすこぶる悪い玄関先だが、こういう時は嬉しい。明日から7月。今年も半分は終わった。
こんな症状にご注意を!(大腸)
●便潜血陽性を指摘された
●便秘
●下痢
●便秘と下痢を繰り返す
●便が残った感じですっきりしない
●おなかの痛み
●血便がでたなど
☆☆早めに受診されてください。
※思い当たる点がありましたら大腸内視鏡検査がおすすめです。